大分大学 経済学部で「AIミネルバNovice」の試験導入を開始!
株式会社APC(大分県大分市:代表取締役 佐藤栄介、以下APC)と国立大学法人大分大学(大分県大分市:学長 北野正剛、以下大分大学)経済学部 高見博之教授(経済分析・政策コース担当)は、学部生に向けたAIに関する初等教育として、「基礎経済分析セミナー」の授業の中でAI教育パッケージ「AIミネルバNovice」の試験導入を開始しました。
■【試験導入に至った経緯】
今回、大分大学経済学部での「AIミネルバNovice」の試験導入は、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所(理事長:村上憲郎)に所属する「おおいたAIテクノロジーセンター」のAIビジネスプロデューサーによる産学マッチングにて実現したものです。
大分大学経済学部 高見教授
本学部の経済分析・政策コースでは、学生が適切なデータ、根拠を収集・分析し、公的部門、民間企業等で証拠に基づく政策・企画立案ができる力、政策を評価できる力を身につけることを目標としています。
そのための第一歩として、現実の日本の経済社会の課題をデータや経済理論に基づき確認する上で、AIは有用な手段となっています。本コースの学生に経済学部生として必要なAIの活用が可能となるよう実習を含めた基礎的な講義を提供できる講座を検討していました。
ハイパーネットワーク社会研究所様からご紹介いただいた株式会社APC様のAIミネルバについて、高校、大学での豊富な講義実績から、まず、高校段階で共有されているAIの概要を確認するために貴重な情報になると判断し試験導入を検討しました。
おおいたAIテクノロジーセンター プロジェクトマネージャー 工藤様
今後、社会に出て活躍するにはデジタルスキルは必須になるでしょう。とりわけ近年目まぐるしい発展をとげているAIは日常的となり、あらゆる場面で利活用することは文系、理系を問わず当たり前になるはずです。APC様が開発した「AIミネルバNovice」を紹介頂き、この内容であれば、誰でもAIに関する基礎的な理解ができ且つ実践的な活用方法まで身に付けることが出来ると確信しました。同時にこれを県内の大学で実施すれば、AIに関する基礎的な知識から実践的な活用スキルを身に付けた学生を大分県内に多く輩出することでき、県内企業の競争力も強化され産学連携に資するのではと感じ、大分大学様とAPC様を引き合わせることに致しました。
■【試験導入について】
試験導入するAI講座は、令和6年10月17日(木)~ 令和6年12月12日(木)の間に計3回行う予定です。10月17日(木)に行った第1回目では、大分大学の旦野原キャンパス内にて経済学部1・2年生42名に向けて、1コマ90分の講義を実施しました。
講義内容は、APCが提供しているAI教育講座パッケージ「AIミネルバNovice」で扱っている内容(AI概要:全150分)を1コマ90分以内に収まるようにカスタマイズしたものとなっています。
座学で「AIとは」「データの重要性」「深層学習」という内容を学んだ後、対話型生成AIをディベートやロールプレイングで活用してみようという目的で、各テーマに沿ってAIと議論を交わすやAIにチューターの役割を担わせての疑似的インターンシップなどを行いました。
■【1回目を受講した感想】
大分大学経済学部 高見教授
AIについての最初の講義として、概要の説明だけでなく、学生のパソコンも利用した実習も組み込まれたとても分かりやすい内容でした。
特に生成AIへの入力の注意点(個人情報は入力しない、AIの回答を疑うことの重要性など)の講義といった利用者を守る内容も含まれることと合わせて、対話ツールとしての有用性も理解できる実践的な内容で、今後、各種の経済データを扱うことになる本コースの学生だけでなく、広く経済学部生にとっても有益な内容と思いました。
私自身、調べ物でChatGPTなどを使ってきましたが、ディベートに使え、評価もしてもらえることが分かり、今期の他の授業の講義計画を変えてみようかと考えているところです。
学生A
カメラを使ったAIの体験は認識AIとはどういうものかわかりやすく楽しく学べた。AIは暮らしの至る所にあり、性能が日に日に高度になってきている。そんななか、今回の講義でAIについて学べたのは興味深かった。
学生B
ただ聞くだけでなく実際にAIを使うことができたので90分間があっという間でした。
学生C
受ける前はあまり面白くなさそうだと思っていましたが、とても分かりやすく、おもしろかったです。ChatGPTなど名前は知っていてもあまり興味がありませんでしたが、今回の講座を受けて、もっとそういったAIを活用していこうと思いました。
■【AIミネルバとは?】
AIミネルバとは、高度情報社会を生き抜くために必要となる能力習得をテーマにしたAI教育講座パッケージです。「AIミネルバNovice」は、「AIを利活用し、ビジネス展開できる人材育成」を目的とした誰でも分かるAI講座となっています。
体験型講義を通じて、画像認識AIの作成、自然言語処理や深層学習の仕組みなどを学生にも分かりやすく、基礎知識から活用法までAIに関して体系的に学ぶことができます。
また、「考える」「伝える」ということを公式として覚え、反復的にクイズを解くことで、自分自身で公式の構成要素に対する特徴を抽出し、法則性を導き出すことにより「考え方・伝え方」を習得していきます。
■【大分大学経済学部での今後の講義予定】
2回目の講義 | 3回目の講義 | |
日 程 | 2024年11月14日(木) PM 14:50 ~ PM 16:20 | 2024年12月12日(木) PM 14:50 ~ PM 16:20 |
構 成 | 考える前編(50分)考える後編(50分)の短縮版(90分) | 伝える前編(50分)伝える後編(50分)の短縮版(90分) |
内 容 | ・考える公式を覚え、思いつきを考えに昇格させる ・認知バイアスにとらわれない思考の癖を身に付ける | ・伝える公式を覚え、自分の認識した情報を正しく相手に伝える ・主観的な意見を客観的な意見へと変貌させる根拠や裏付けデータとは |
■【その他セミナー等の予定】
2024年11月19日(火)に本講座と同様の内容を おおいたAIテクノロジーセンター 主催の「AI寺子屋第1弾!生成AI入門セミナー」として実施予定です。
セミナーでは、生成AIを使ったハンズオン形式の実習も行います。
AIに興味をお持ちの学生や社会人の方は是非ご参加ください。